史上最高の牝馬
史上最高の牝馬と言うと、あなたはどの馬を想像しますか。
クリフジ、トウメイ、テスコビガー、メジロラモーヌ、ベガ、
ヒシアマゾン、メジロドーベル、スイープトウショウ、ウォッカ、
ダイワスカーレット
人それぞれ、思い入れがあり、好みが違うので、多くの名前が挙がるで
あろう。だが、次の馬が、女傑ということに意義を唱える人はいないで
あろう。さらに、この血統が超一流であることを否定することはできない
であろう。
彼女は、母に続いてオークスを勝ち、生んだ仔はエリザベス女王杯を
2回勝つ。姉カーリーエンジェルはエガオヲミセテ、オレハマッテルゼ
を出している。現在、その子供たちは数億円の値段がつく。
1996年、オークス馬としてぶっつけ本番で臨んだ秋華賞、結果は
10着。レース後、骨折が判明。長期休養、手術後の復帰戦マーメードS
を完勝。そして、GⅡに格上げされた札幌記念に出走を決めたとき、
北海道のファンが歓喜し、牡馬相手のGⅡにもかかわらず、1番人気に
押した。これも完勝した。順調と思われたが、秋の天皇賞では、左奥の
永久歯が虫歯になり、飼い葉をかまずに食べていたという。完調でもない
にもかかわらず、最強牡馬たちを一蹴した。その中にはバブルガムフェロー、
マヤノトップガン、マーベラスサンデー、サクラローレル、そして、3歳
のサイレンススズカがいた。続く、ジャパンカップでは、日本馬最先着の
2着。勝った馬はピルサドスキー。武豊が『現役日本最強馬』と彼女を
称した。有馬記念では、皮膚炎を起こしながらも3着に踏ん張る。翌年も、
現役を続けたが、GⅠでは、宝塚記念3着、エリザベス女王杯3着、と
振るわなかった。牝馬で牡馬混合の3着なら大えばりだが、彼女には不足
であった。ジャパンカップで、エルコンドルパサーの2着にはいり好走
したが、有馬記念では、落鉄のため5着に敗れる。だが、それまでの
栄光は色あせるものではなかった。
繁殖に上がって、アドマイヤグルーヴを出すなど、繁殖牝馬としても
一流の結果を出してる。
彼女、エアグルーヴは、怪我や病気とも戦いながら、牡馬に混じって
結果を出してきた。現在、最高の繁殖牝馬として、社台グループに
大切に繋養されている。
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